里親をご希望の方へ

猫たちが新しいご家庭で安心して暮らしていけるよう、譲渡にあたっていくつかお願いしていることがあります。猫の性格や年齢、健康状態、ご家庭の環境によって必要な対応は異なりますので、一匹一匹の状況を確認しながら進めています。

🐾 譲渡前の医療処置について

当シェルターでは、すべての猫に以下の医療処置・検査を行ったうえでお引き渡ししています。

  • 避妊・去勢手術
  • ウイルス検査(猫エイズ・猫白血病)
  • 内部寄生虫の駆除
  • 外部寄生虫の駆除

健康状態についてお伝えしたうえで、安心して迎えていただけるよう努めています。

ただし、これらの検査や処置を行っていても、すべての感染症や体調変化を完全に把握・予防できるものではありません。 保護時には症状がみられなかった場合でも、環境の変化によるストレスなどをきっかけに、猫風邪などの症状が現れることがあります。

そのため、先住猫がいるご家庭では、譲渡予定の猫と先住猫の双方を守るため、迎えてすぐに同じ空間で生活させず、まずは別室で過ごしてもらうなど、感染症への対策をお願いいたします。

猫の体調を確認しながら、先住猫との対面も焦らず、少しずつ進めていただければと思います。


🐾 トライアルについて

個人の里親様には、原則として正式譲渡の前にトライアルをお願いしています。トライアル開始時に「里親申込書兼誓約書」へご記入いただき、控えを里親様にもお渡しします。

トライアル期間中のお願い

トライアル期間中は、

  • 新しい環境でどのように過ごしているか
  • 食事や排泄などに問題がないか
  • 先住猫がいる場合は、猫同士の様子や相性
  • 猫や先住猫の体調に変化がないか

など、こまめな状況報告をお願いしています。ご報告は、猫が新しい環境で安心して生活できているかを確認するための大切なものです。困ったことや「この対応で大丈夫かな?」と思うことがありましたら、トライアル期間中に遠慮なくご相談ください。

トライアルを終了する場合について

猫にとっても里親様にとっても、トライアルは実際に一緒に暮らして相性や生活環境を確認するための期間です。そのため、次のような状況がみられた場合には、猫や先住猫への負担を考え、トライアルを終了することがあります。

  • 先住猫との相性が著しく悪く、改善が難しい場合
  • 先住猫の体調が悪化し、動物病院の受診が必要となった場合
  • 猫が新しい環境に適応することが難しい場合
  • その他、猫やご家族が安心して生活を続けることが難しいと判断される場合 など

「一度トライアルを始めたら、必ず正式譲渡まで進まなければならない」というものではありません。譲渡予定の猫、先住猫、里親様、それぞれにとって無理のないことを大切にしています。


🐾 正式譲渡について

トライアル期間中の様子をご報告いただき、猫と里親様が問題なく一緒に生活できていることが確認できましたら、トライアル終了後、そのまま正式譲渡となります。

正式譲渡のために、改めてご自宅へ訪問することは基本的にありません。また、必要な書類についてはトライアル開始時にご記入いただいているため、正式譲渡時に改めて同じ契約書をご記入いただく必要もありません。


🐾 脱走対策について

猫を迎える際には、ご家庭の環境に合わせた脱走対策をお願いしています。

必要な対策は、

  • ご自宅の構造
  • 玄関や窓の位置
  • 網戸にして過ごすことがあるか
  • ご家族構成
  • 猫の年齢や性格

などによって異なります。特に、玄関や窓、網戸からの脱走には注意が必要です。高齢の方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、玄関や窓の開けっ放しなどにも十分ご注意ください。すべてのご家庭に同じ設備をお願いするのではなく、それぞれの住宅環境や猫の性格に合わせて、安全に暮らせる方法を一緒に考えていきますので、ご相談ください。


🐾 ケージについて

猫を迎える際には、基本的にケージのご準備をお願いしています。3段ケージであれば、猫2匹で1台を使用していただいても問題ないと考えています。

ケージは主に、

  • 新しい環境に慣れるまで
  • 先住猫と少しずつ距離を縮めるまで
  • 猫が安心できる自分の居場所をつくるため

などに使用します。ただし、「猫をずっとケージの中だけで飼育する」という考えの方への譲渡は行っていません。新しい住環境や里親様、先住猫に慣れた後は、基本的に室内フリーで生活してもらっています。

室内フリーになった後もケージは活用できます

ケージに慣れておくと、その後もさまざまな場面で役立ちます。

  • トイレ置き場として
  • ハンモックなどを設置したくつろぎ場所として
  • 上下運動ができるスペースとして
  • 来客時や業者の出入りがある際の一時的な待機場所として

特に人の出入りが多いときは、玄関からの脱走防止のため、一時的にケージで過ごしてもらうと安心です。


🐾 ワクチン接種について

個人の里親様には、譲渡後、猫の体調が安定してから基本的にワクチン接種をお願いしています。

譲渡後1回目のワクチン接種を受けた際には、確認のため、「ワクチン接種証明書」または「領収書」の写真をお送りください。

ワクチンを接種しない場合について

猫の体質や健康状態によっては、ワクチン接種が大きな負担になることがあります。

実際に、4種・5種ワクチンなどの接種後に顕著な体調不良がみられる猫もいます。そのような猫については、健康状態を考慮し、こちらから**「ワクチン接種を控えてください」**とお願いする場合もあります。

また、ワクチン接種についてご自身のお考えをお持ちの方についても、一律に接種を求めるものではありません。ただし、ワクチンを接種しない場合には、感染症から猫を守るための対策がより重要になります。猫風邪をはじめとする感染症への対策を必ずお願いします。

猫の体質や健康状態は一匹一匹異なりますので、その子にとって無理のない健康管理を大切にしてください。


🐾 団体・個人ボランティアの方へ

当シェルターでは、他の保護団体や個人ボランティアの方への引き渡しも行っています。「預かり」ではなく、引き取り後に新しい里親様を探していただくことを前提としたお引き渡しとなります。基本的に引き取りに伴う費用負担はありません。


🐾 個人の里親様への譲渡費用

個人の里親様には、医療費等の一部として以下の譲渡費用をご負担いただいています。

メス 20,000円
オス 18,000円

いただいた譲渡費用は、保護猫たちの医療やお世話を継続していくために大切に活用させていただきます。


猫たちが安心できるご家庭と出会い、そこで幸せに暮らしていくことが私たちの願いです。

細かなお願いもありますが、すべての条件を一律に当てはめるのではなく、猫の性格や健康状態、里親様の生活環境などを確認しながら、その子に合った方法を一緒に考えていきたいと思っています。

分からないことや心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。